5人で綴る物語
PROFILE第一章はじめに
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第一章|2005/10/27(Thu)  (トラ0 / コメ0)
白く冷たい空気が身を包みこんだ。もうそこまで近づいている冬の気配を感じた。ステンカラーコートのポケットに手を入れ、身をすぼめながら早足で駅へと向かう。駅の近くの繁華街は何色ものネオンで過剰に彩られ、多くの若者や仕事帰りと思われる人達で賑わっている。
 
私はぼんやりと考え事をしながら電車を待っていた。ふと隣を見ると、白く下着のような薄いブラウスに短いデニムのスカートを着た、見るからに寒そうな女性が立っている。

金色の髪が肩まであって、モデルのような細くてすらっとした長い手足、首筋に何か鳥のようなタトゥーがあり、妖艶な雰囲気を身にまとっていた。歳は二十五から三十の間くらいだろうか。 

女性は気持ち悪そうにしながら、何やらブツブツ言っている。足元はおぼつかず立っているのがやっとといった感じだ。

電車がくると、女性は手すりなどを使って、空いている席に倒れこむように座った。私も乗り込んで女性の近くに立った。

女性は後ろにぐったりと背をもたれ、長くて艶のある髪の毛が顔を覆い、どことなく不気味な感じを漂わせていた。人目をはばかる様子はまったくない。髪の毛の間から見える彼女の目はうつろである。

私は気になって、彼女に気づかれないように、横目で彼女の様子をじっと見ていた。


 byムネオ
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