5人で綴る物語
PROFILE第一章はじめに
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第一章|2006/02/16(Thu)  (トラ0 / コメ0)
・・・まただ、この渇いた声。

そのピンヒールの上のほうに顔を上げようとするが
街頭が眩しすぎて、輪郭がはっきりとつかめない。

この声に酔った私は、たまらなく好きだった幸一を思い出した。

byゼロ
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第一章|2005/12/01(Thu)  (トラ0 / コメ0)
ひどい頭痛でもう一度ぐにゃりと視界がゆがむ。どこだろう。ボブはいなかった。

夜風がひんやりと薄着の首元をくすぐる。
冷たいアスファルトがやけに心地よくて、見知らぬ商店街のはしっこで、私は小さくなってもう一度目を閉じる。

そういえば店におきっぱなしのコートの中に、よーこがくれたお守りが入ってたな。
おとといから、部屋のバオバブに水あげてないや。
今月のカードの明細、どこに置いたっけ。。。

こんな時だからそんなことしか頭に浮かばず、止めようと思ってもなかなか思考は止まってくれやしない。ふいにさっき見た、ボブの手元が頭に浮かぶ。
『あー音楽聴きたい』
誰でもいい。何でもいい。私がもうやだって泣いても叫んでも逆らえないくらい大きな力で、私を飲み込んで欲しかった。その力は別に見えても見えなくてもなんでもよかった。誰でも良かったし、あの人でも良かった。あの人が良かった。

涙みたいなもんが、ただただ流れるのを頬で感じる。

昨日のテレビで誰かが言ってたっけ。
『人は、会うべき時に会うべき人に会う。』って。必要な人に、必要な時期に会うようになっている、って。私は昨日、必要としていたものに会ったのだろうか。。。

口の中が乾いて仕方ない。
ゆっくり目を開くと、ピンヒールの細い足首がこちらを向いて立っていた。

by ふぃびー



第一章|2005/11/19(Sat)  (トラ0 / コメ0)
なんだっけ、この曲・・・・


どこかで聞いたことがあるけど思い出せない。
飲みかけのモスコミュールを一気に飲み干した。
店内は淡く落ち着いた赤色の照明に彩られ、ダンスミュージックが大音量で流れている。

低音の打ち込みが心臓の鼓動とシンクロして心地がいい。

首筋のタトゥーは、最近安全ピンと墨汁を使って自分で入れたものだ。薬物に頼らずに、トランス状態になって踊り狂っているインドネシアの民族儀式の写真を雑誌で見て、その民族の守り神をモチーフにした。
ずいぶん簡易化されたブサイクな神様になってしまったけど・・・

一日中、夢中になってチクチクやって、気づいたら日付けが変わっていた。その日は私の18歳の誕生日だった。


「リナ、毎度~」

振り返ると白いドレスシャツにローライズのジーンズ姿のボブが立っていた。
日本に来て初めて見た大阪のバンドに影響されたらしく、今では大阪人顔負けの関西弁を使いこなしている。一体どこで覚えてきたのだろうか。。。
カリカリにあてたアフロ頭は
会うたびに大きくなっている。

「ボブ、今日もゴキゲンそうね」

ボブもここの常連だ。大学に留学するために
ボリビアからはるばる日本に来たらしい。この店の近くに大きな一軒家を借りて住んでいる。
父親が有名な投資家でかなりのお金持ちらしく、毎月いくら使おうと特に何も言われないそうだ。

「リナ、いいものがアルヨ」

そう言ってボブはダンスフロアの真ん中で、ポーチに手を入れた。

「ボブ、ここじゃヤバいよ。とりあえずいつものとこ行こうよ」

私はボブの手を引いて外に出た。
外の空気はひどく冷たい。コートは店に置きっぱなしだ。特に盗られそうなものでもないし、すぐ戻るから大丈夫だろう。
いつものように、一緒に近くの神社の裏に行った。
店でパイプなんか出したら、一発で店を出禁になってしまう。
ケミカル類は単価が高いし、身体に悪そうなので、私はもっぱらナチュラル派である。

パイプを口にくわえ煙を思い切り吸い込んで息をとめた。
しばらくすると、足元がフアフアになって、気分が高揚してきた。

ボブも満面に笑みを浮かべ、ポーチから取り出したIPOD相手に猛烈に愛撫し始めた。
友達にバイセクシャルはいるけど、男性とIPODを相手にできるのは世界中探しても、ボブぐらいだろう。
ゲラゲラ笑って見てたら、ボブの胸ポケットから、小さい袋が落ちた。

拾って中を見てみると、ひまわりの種みたいのがいくつか入っている。
ボブは恋人に夢中で全然気づいていない。

そーいえば小学生の頃に学校に植えてあったひまわりの種を食べたことがあったっけ。どんな味かは忘れちゃったけど。。。
懐かしくなって、ふと口に含んで噛み潰してみた。
甘い香りが口の中いっぱいに広がった。


急に目の前が真っ暗になった。五感がまったく機能していない。意識だけが私から抜け出したみたいだ。
しばらくそんな状態が続き、激しい吐き気で我に返った。
一体ここはどこだろうか。見慣れない繁華街の風景がひどく歪んで広がっていた。




byムネオ

第一章|2005/11/13(Sun)  (トラ0 / コメ0)
私はぼんやりとしたまま、朝のコーヒーを入れた。

あの女性は誰だったのだろうか。。
彼女は私を見た瞬間、何を考えたのだろうか。。
話したこともないのに、私の心は彼女の存在の重さで潰されてしまいそうだった。


冷めてしまったコーヒーを飲み終え、化粧をし、洋服に着替える。
私は出かけるのだ。今日も気の向くままに、私は出かけるのだ。

玄関の扉を真っ直ぐ押し開け、私はストンと外に出た。


                      byアタラシ
第一章|2005/11/07(Mon)  (トラ0 / コメ0)
寝苦しい夜だった、とりわけ暑いわけでもなかったのだが・・・・・・結局ほとんど眠れずにベットから身をおこした。

昨日あった女性の像は相変わらず焦点が定まらずに輪郭がはっきりとしない、しかし脳裏に焼きつき離れなかった。



           byマサムネ


第一章|2005/10/31(Mon)  (トラ0 / コメ0)
時計を見たのは3時を過ぎたくらいだった。
電車から家までの記憶は無かった。
ただ、いつもなら何とも思わない街灯がやけに眩しかった。

渇いた声はまだ頭から離れなかった。


「彼女の何が私を惹きつけたのだろう。」


シャワーをいつもより熱くして浴びて考えてみる。
しかし輪郭がはっきりせずに、その日は煙草を一本吸って
眠りについた。


          by ゼロ
第一章|2005/10/29(Sat)  (トラ0 / コメ0)
頭の中で渇いた声がする。

夜の電車が小刻みに鳴らすリズムの中で、全てがフラッシュバックした。
(あぁ、この人は幸一に似てるんだ…。)

幸一とは、去年の冬に出会って、3ヶ月だけ一緒に暮らした。
その3ヶ月の間、私達はお互いを自分か他人かわからなくなるほどまで愛し、独占し、
その結果ひどく憎み、傷つけあった。
彼の声は嬉しい時も悲しいときも、怒っている時でも常に渇いていて、
その渇いた声が、私はたまらなく好きだったのだ。

   ・
   ・
   ・
彼女はまだ何かぶつぶつ言いながら、その細くて白い足を震わせている。
まわりの人も、不信感をあらわにしてなのだろう、
終電間際のそれなりに混んだ車内で、彼女の隣の席だけがまだぽっかりと空いていた。

彼女の長い髪の隙間から時折のぞくその大きな目は、
不気味なのに、思わず見とれてしまうほど、うつろで渇いていた。
その渇き具合が彼女の魅力でもあり、どこか幸一に似ていて、目が離せない。
そして、その視線はゆっくりとこちらに向けられた。

目が合った瞬間、イケナイ物を見たように、時が止まるほど惹きつけられた。


気付くと、私はまだ電車の車内で、
苦しそうに嘔吐し続ける彼女の姿をぼんやりと眺めていた。

                                              byフィビー
第一章|2005/10/27(Thu)  (トラ0 / コメ0)
白く冷たい空気が身を包みこんだ。もうそこまで近づいている冬の気配を感じた。ステンカラーコートのポケットに手を入れ、身をすぼめながら早足で駅へと向かう。駅の近くの繁華街は何色ものネオンで過剰に彩られ、多くの若者や仕事帰りと思われる人達で賑わっている。
 
私はぼんやりと考え事をしながら電車を待っていた。ふと隣を見ると、白く下着のような薄いブラウスに短いデニムのスカートを着た、見るからに寒そうな女性が立っている。

金色の髪が肩まであって、モデルのような細くてすらっとした長い手足、首筋に何か鳥のようなタトゥーがあり、妖艶な雰囲気を身にまとっていた。歳は二十五から三十の間くらいだろうか。 

女性は気持ち悪そうにしながら、何やらブツブツ言っている。足元はおぼつかず立っているのがやっとといった感じだ。

電車がくると、女性は手すりなどを使って、空いている席に倒れこむように座った。私も乗り込んで女性の近くに立った。

女性は後ろにぐったりと背をもたれ、長くて艶のある髪の毛が顔を覆い、どことなく不気味な感じを漂わせていた。人目をはばかる様子はまったくない。髪の毛の間から見える彼女の目はうつろである。

私は気になって、彼女に気づかれないように、横目で彼女の様子をじっと見ていた。


 byムネオ
第一章|2005/10/26(Wed)  (トラ0 / コメ0)
それは夜の11時を過ぎた頃であった。

私がいつも立ち寄るカフェに、馬鹿な男が来店した。
男は、青木さやかに似たダサい女を連れ、テーブルに座りコーヒーを注文した。
彼はよく響く大きな声で、女を口説いているようだった。
店内には他に客がいない。流れる音楽はジャズである。

男は、
「どう、ここのカフェ気に入った?俺って一日に一回はこういうところに来るんだよね」
と言い、青木さやか似の女を見る。 そして私にもチラっと視線を送る。
男は続けて、
「あー、君って今、緊張してるいるの?キョロキョロしちゃってさ。お洒落なカフェとか慣れてないのかな?俺と一緒にいれば大丈夫だよ。」
と得意そうに喋っている。 青木さやか似の女は黙ったままである。

何分経っただろうか。

突然男は、
「俺ってさ、実はすごい頭の回転が速いんだよね。例えば普段、こうやって話しているとき、30%くらいしか脳みそを使っていないんだ。もし本気をだすと、すごいんだよね」
と言い出した。

私はあきれかえって、店を出た。


                             byアタラシ
第一章|2005/10/26(Wed)  (トラ0 / コメ0)
走ルコトニ慣レタ、速サデ息ヲスル見渡ス町並ミ
何処エ続クノカ、暮ワタル空・・・・・・・・・

昔よく聞いた曲だった、あのころは何でもできて何にもできない
不思議な世界にいて、だけど世界はしっかり回っていたんだ。

器用で不器用だけど不器用で器用な人たちの物語。



                       by マサムネ
                 



はじめに|2005/10/24(Mon)  (トラ0 / コメ0)
どうもこんにちは。
これからこのブログでは、一つの物語を、五人の筆者が順番に書き綴って更新していきます。
どんな内容にになっていくのかは、書いていく本人達にも予想がつきません。


このブログに参加するのは、ヨウイチ・トウゴ・リュウタロウ・ユウジ・カナコ、の5人です。


投稿者は毎回最後に自分の名前を書き残します。
しかし、大学内の友人達には身元が割れています。
なので今後、この5人は仮名を使って投稿させてもらいます。
誰がどの名前を名乗っているのかは、ご想像にお任せします。

それでは。





PROFILE|2005/10/23(Sun)  (トラ0 / コメ0)
WHO: ICHI/TG/RYU/ABU/KANA
SEX : ♂♂♂♂♀
AGE : 20~23


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